どすこい 


2005.3.3 京極作品にしては・・・ 【どすこい】

                     

評価:3

京極夏彦の作品は好きでほぼ全て読んでいると言ってもいい。
その中で前から知ってはいたが手を出さずにいた作品だ。
基本的にミステリーがすきなので、興味がわかなかったというのもある。

京極夏彦が書くパロディー 「四十七人の力士」「パラサイト・デブ」
「すべてがデブになる」「土俵(リング)・でぶせん」等、ベストセラー小説をベースに、
神をも恐れぬ笑いが炸裂するらしいが・・・

元ネタを知らない物もいくつかあり、その為におもしろさが半減しているの
かと思ったがどうもそうではないらしい。
元ネタを知っていても、知らなくてもあんまり

おもしろさは変わらない
ような気がする。
逆に先入観を持たないから元ネタは知らない方がいいのかもしれない。

基本的に読んでいて、続きが読みたいとか、
どうなるか気になるというのがなくただ淡々と読むだけ。
だから、途中で興味がなくなってしまい、他の本に浮気したりもした。
その結果最初に読み出してから読み終わるまで3ヶ月近くかかってしまった。
普通の文庫本ならば一週間もあれば十分読めるのにこれは時間がかかりすぎだ。

ところどころに、力士をモチーフにしたギャグがちりばめられているが
それも
笑えない。自虐的とも思えるギャグの数々も笑えない
読んでいる内にこれはホントは京極夏彦が書いたものじゃないん
じゃないかなんて思いもよぎった
(作品中では京極夏彦の名前をパロった京極夏場所などが作品を書いている)

これを読んだ他の京極ファンに感想を聞いてみたいものだ。
僕の身近にも毒舌の京極ファンがいるのだが、是非とも彼女に感想を聞いてみたい。

読み終わったあとの率直な感想としては、
本人は楽しんで書いているようだが僕はいまいちのれなかった。
この労力をできれば京極道シリーズの続編に向けてほしいと
思うのは僕のわがままでしょうか。



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