デトネーター


 2008.4.17  ごくごく平凡なアクション 【デトネーター】  

                     

評価:3

■ヒトコト感想
元CIAが犯罪組織から狙われた女を守る。女とは、いさかいが絶えないが、身を挺して守り、次第にお互いが惹かれていく…。なんて典型的なアクションだ。主演が誰であろうとまったく同じ雰囲気の作品となることだろう。デトネーターというタイトルの意味は最初にチラリと登場し、最後に申し訳程度にでてくるのみ。なんだか、正統派アクションを見せられ、その流れで強引にねじ伏せられたような感じだ。作品自体は決してつまらなくはない。ただ、平凡なアクションというだけだ。ウェズリー・スナイプスファンならば間違いはないだろう。それ以外の人にとっては…。

■ストーリー

元CIA諜報員グリフィスにとって、美女ナディア1人を護衛することは簡単な任務であると思われた。しかし実は彼女は、とてつもなく巨大な犯罪組織から狙われる身であった。次第に明らかになるCIAと密売組織との癒着。迫り来る危機。グリフィスは無事彼女を守り抜き、密売組織を壊滅させることができるのかーー。

■感想
巨大組織から美女を守りながら、味方の中のスパイにも翻弄され、女を守っていく。肝心な巨大組織の巨大さも曖昧ならば、合間にはさまれる回想形式な事件も少しぼやけすぎている。自分の中で勝手に思っているのだが、回想を多様するのは、だいたいがたいしたことのない作品のように思えてしまう。できれば自然な形で、過去に何があったかを会話の中で理解できるような物語であれば、より深みがでたのではないだろうか。

本作のポイントは何かと考えたとき、まずは主演のウェズリー・スナイプスだ。もしかしたら、彼ありきの作品なのかもしれない。そして、もう一つは謎の最終兵器であるデトネーターだ。タイトルにもなるほどなので、これが物語りにどれだけ大きな影響を及ぼすのか、非常に気になっていたのだが、結局は最後までそれほど重要に感じることができなかった。激しいアクションを繰り広げるグリフィスと内部に存在するスパイ。ここにどれだけハラハラドキドキを感じることができるか、それにかかっているだろう。

典型的なアクションで、ハリウッド的なわかりやすい作品だ。勧善懲悪もので、最後の最後には皆が予想するようなハッピーエンドとなる。ひねりがないと言われればそうなのかもしれないが、誰もが安心して楽しむことができるのかもしれない。日曜洋画劇場などで放映されるには、まさにうってつけの作品だ。

深く考えずにさらりと見ることができる、ハリウッド的アクション作品だ。




おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp