デッド・オア・アライブ


2007.4.17 ゲームの雰囲気そのまま 【デッド・オア・アライブ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
リアルな動きとデフォルメされたスタイル。バーチャファイター、鉄拳につづく3D対戦格闘ゲームといわれていたゲームだ。ゲーム原作の映画、特に格闘系は大体が失敗する。しょぼい映像とへんてこな日本人であったり、雰囲気がチープであったり。そのゲームの本質を理解していないとんでもない駄作となる。本作は対戦格闘のエッセンスを存分に活かし、ゲームならではの激しいアクションもそれなりに再現している。そして極めつけはセクシーなキャラクターをそのまま外人がやることで、とても雰囲気にマッチしている。日本のコスプレイヤーがコスプレすると変だが、外人がやるとやけに似合う。本作はその傾向をうまく利用して、原作ゲームの雰囲気を壊さず映像化した作品かもしれない。

■ストーリー

人里離れた北海道の忍者村を去り、抜け忍として兄の行方を捜すかすみ。南シナ海でクルージングを楽しむ女子プロレス王者・ティナ。香港のホテルで警察に捕まりそうになるものの、警官隊を蹴散らして逃亡する強盗のクリスティー。そんな彼女たちに世界最強ファイターを決するトーナメント“デッド・オア・アライブ”への招待状が届く。3人を含めたファイターたちは飛行機で会場となる島ドアテク・アイランドへと向かうが…。

■感想
正直全体のストーリーはこの際どうでもいいとしよう。DOAの特徴は過剰なほどの肌の露出とセクシーな女性格闘家。あとは様々な異種格闘技戦をありえない場所で行うということだ。そう考えると本作は、それらをすべて満たしている。主役を女性三人にしたのも効果的で、変にルールにとらわれることなく対戦格闘そのままに一対一で突然戦うという演出。これこそまさに対戦格闘そのままだ。

ターゲットは日本なのだろうか。相変わらずステレオタイプな日本人が登場したり、変な忍者が登場するのはいつものことだ。ただやはりハリウッド映画らしく、ただの対戦格闘だけでは終わらず、大きな野望をほのめかしながら、謎と戦いの両面で物語を引っ張ってる。本作のオリジナルだと思われる変な男は登場するが、それもハリウッドらしいといえばらしい。

純粋に対戦格闘でトーナメントをメインとすることなく、財宝や組織の秘密を交えることでテンションを保っている。そして極めつけはワイヤーアクション全開でゲームそのままにアクロバティックな技を繰り出すということだ。おそらくゲームを意識してのカメラワークであったり、決着後のポーズだったり、ゲームファンをニヤリとさせる部分も忘れてはいない。

ありきたりな原作ゲームの映画化としてはうまくいっている方ではないだろうか。



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