デッドカーム~戦慄の航海


2005.7.7 頼りになる海の男はカッコイイ 【デッドカーム~戦慄の航海】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
初々しいニコール・キッドマンが新鮮だ。
しかし、今の方が良いと思ったのは僕だけだろうか?
作品自体はありきたりなのだろうが、注目すべきところは海の男のたくましさ
どんな困難な情況に陥ろうとも、自分の経験と知識を総動員して
その困難を突破していく。物語の肝は別のところにあるのだが、
僕はそっちばかりが気になってしまった。
頼りになる海の男はカッコイイ。

■ストーリー
最愛の息子を交通事故で失ったジョン(サム・ニール)と
レイ(ニコール・キッドマン)の夫婦は傷を癒すべくヨットで海の旅に出たところ、
小型ボートで漂流していた男ヒューイ(ビリー・ゼイン)と遭遇。
しかし、やがてヒューイは夫を沈みかけている自分の船に置き去りにし、
ヨットを乗っとりレイとふたりきりになり…。

■感想
何かどんでん返しがあるサスペンス的なイメージをしていたが、全く違い
単純明快な作品。良い悪いがはっきりしているので特に混乱することなく
安心して見ることはできるが、刺激は少ない。
ヒューイに何か特別な秘密がありそうな雰囲気を最初は醸し出していたが
結局はなんてことない普通の悪い男だというだけだった。
そこに何か一ひねりあればまた物語に重みがましたような気がする。

本作の裏のテーマだと勝手に思っているジョンのたくましさ。
海の男として20年生活してきた知識を総動員しての危機からの
脱出劇は見ていてとても格好良く、たくましさを感じた。
特に海のど真ん中という、ものすごく孤独でキケンな場所で
あのたくましさを見せられると誰でもいちころかもしれない。

かたや悪い男のヒューイも目を見てやばそうな雰囲気を十分に出しており、
なにか危険な香りはしたが結局は単純な男だった。
悪い男と良い男、その対比でさらにたくましくキケンを脱出し女を救出する
良い男。ありきたりなのだが、分かりやすくハラハラドキドキするので
安心して見ることができる。



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