クローサー


2005.6.29 女の恐ろしさを感じた 【クローサー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
演じる役者に助けられているのか、ジュード・ロウが演じたので
それなりに見れているが、普通の役者が演じると、とたんに情けない男になりそうだ。
情けない男と、女の恐ろしさが垣間見えた作品。
不覚にも、あーあ、女ってこうなんだよねと見ている時に感じてしまった。
突然、何気ないことで冷めてしまう。その恐怖を感じたことのある人には
ものすごく本作の醍醐味を実感できるかもしれない。

■ストーリー
小説家志望の記者ダンとニューヨークでストリッパーをしていたアリスが同棲を始める。
ダンは、著書用の写真を撮ってくれたフォトグラファーのアンナが気になり始め、
彼女の名を語ってネットのチャットで医師のラリーを挑発。
待ち合わせ場所に来たラリーのまえに、偶然にも本物のアンナが現れ、ふたりは結ばれる。
その後、4人の関係はさらにもつれていくのだった。

■感想
僕は男の見方をしてしまい、異論がある女性もいるかもしれない。
男の中の女々しさと、女の恐ろしさをものすごく感じた。
男はどこかで、別れた女はいつまでも自分のことを好きだと思っていると勘違いし、
恋人は決して離れることはないと錯覚している。
情けない男の典型かもしれないが、みんなそう思ってしまう。

変に潔癖であり、相手に完璧を求めてしまう。それはしょうがないことだが
その主張も一貫していない。他人に厳しく、自分には甘いのだろう。
男の立場からすると、ある日突然女が冷めて別れ話を切り出してきたと思うが
その兆候は前からあり、単に男が気がついていないだけだった。
こんなことってものすごくありきたりでよくある風景だ。

いつの時代も恋愛に関しては男は、どこか女に一歩遅れるような気がする。
本作の男達も主導権を握っているようで握られていて、女に手玉にとられている。
女の恐ろしさと、取り返しのつかないことをした後悔に覚えのある人には
本作はものすごく辛い作品になるかもしれない。

CMでのスマートな恋愛映画のイメージで見ると、まったく別物だ。
ドロドロとした作品であり、女の恐ろしさを強調したような印象を受けた。



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