2005.1.12 親子愛がポイント 【キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン】
評価:3
■ヒトコト感想
実話を映画化したものは沢山あるが、僕の中では実話は設定だけを使い、 あとはかなりの部分を演出しても良いと思う。
中には実話ならば忠実にやってほしいと言う人もいるかと思うが、 忠実にやるだけやって面白くなければ、それはただの記録映画だと思う。
今回の作品は実話部分より演出がかなり光っていると思う。
■ストーリー
16歳のフランクは父の没落、そして両親の離婚と共に偽造小切手を使い、 詐欺行為に手を染めていく。
そんな中、より確実な方法を模索していくうちにパイロットや医者、弁護士のふりを することにより、莫大な金を手にすることができたが、本当に求めるものを
手にすることができていない。 フランクが求める幸せな家族が手に入ろうとする直前、フランクを追い続けた FBI捜査官に追い詰められることになる・・・
■感想
実話部分は狡猾な詐欺師とFBI捜査官の追走劇であり、面白いところでもある。
鮮やかで堂々とした詐欺手口に爽快感さえ覚え、それは犯罪行為なのだが
見ている方からすると応援したくなるような気持ちにさえなる。
見ている人はおそらく、FBI捜査官よりも詐欺師を応援し、なんとか
つかまらないようにとハラハラしながら見るだろう。
詐欺師とFBI捜査官がニアミスになるあたりもとてもハラハラしてくる。
詐欺を働いているのに応援したくなるのは、根本に親への愛があるからだと思う。
常に父親と母親のことを心配し、父親へまめに連絡を取っている姿を
見ると、とても悪人とは思えなくなってくる。
最終的には捕まってしまうのだが、そこでも長年追いかけっこをしてきた中なので
友情のようなものまで芽生えてきているような気がするし、
最後には詐欺師に人生の選択を迫る部分があるが、そのシーンがあることで
ただの詐欺師映画で終わっていないような気がする。
詐欺師役のディカプリオが天才少年詐欺師の危うさと寂しさをうまく
表現しているように思え、FBI捜査官役のトム・ハンクスがお父さんのような
やさしさを持っているようにも思えた。
見終わると自分でも簡単に詐欺ができるような気がしてくるくらい
のめり込んでしまった(笑)
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