キャプテン・ウルフ


2005.11.29 ヴィン・ディーゼルがはまり役 【キャプテン・ウルフ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ヴィン・ディーゼルのあの体と、スキンヘッドを見ると確かに恐ろしいのだが、実は顔はそれ程怖くはない。 目もどちらかというと人なつっこそうな感じで、笑うと笑顔はかなり可愛い感じになる。 そんなヴィン・ディーゼルが子供達に翻弄される姿はとても面白く、本作の役にはまさにぴったりだ。 筋肉モリモリでありながらも軍人らしい厳しさを見せることがあまりなく、 どちらかというと子供達に手を焼きながら子供達と仲良くやっていこうという雰囲気がありありである。 この手のものにありがちな、子供達に対してヒステリックになるということもなく、 わりと全てを許容しているようだった。ヴィン・ディーゼルがコメディーをやるのは大正解かもしれない。

■ストーリー
特殊任務作戦をいくつもこなす凄腕の海兵隊員のシェーン・ウルフ大尉(ヴィン・ディーゼル)は、 ある任務で重要人物を守りきることができなかった。 そんな彼に与えられた新しい任務は自分が守りきれず、暗殺された国の重要人物の家族を守る事。 重要人物を夫に持つ妻は隠し金庫から国家機密を取り出すため家を空けることになり、 ベビーシッターは子供のいたずらに嫌気がさし、出て行ってしまう。 そんな状態で赤ちゃんから16歳の子まで5人の子守をする事になったウルフ大尉。 軍一筋だった彼は、赤ちゃんのおむつ換えやら家事など全く初体験。 生意気な子供達にも手を焼かされ、悪戦苦闘するのだが・・・

■感想
アーノルド・シュワルツネッガーしかり肉体派の俳優がコメディに挑戦するのは わりと成功するパターンが多い。今回も、全盛期のシュワルツネッガーを彷彿とさせるような とても良いキャラクターを発揮している。 正直この手の作品にはあまり興味がなかったのだが、ヴィン・ディーゼルがガチョウ?に 耳を噛まれるシーンですぐに本作にはまってしまった。 あのでかい体で耳を噛まれて「アウチッ」と叫ぶ姿は面白くてしょうがなかった。

さすが家族向けだけあって、バイオレンスな描写はほとんどなく、 冒頭の重要人物が暗殺されるシーンも肝心な暗殺シーンはあえて隠している。 今までのヴィン・ディーゼル作品と比べるとディズニーが作るとこうも変わるものかと驚かされっぱなしだ。

手に余る子供達に対して、現役エリート軍人であるはずのシェーンが どうして良いかわからなくらるのも笑えた。 厳しく軍なみに体罰を与えたり、子供達を恫喝するわけでもなく、軽く諭す程度。 そればかりか子供達が悩んでいるとそれに手助けまでする。 予定調和的だが、シェーンは軍人バカ(バカ軍人か?)なので軍の方式でそれぞれの悩みに対して 強引なやり方を教えているのだがそれがとことん旨くいく。 分かりきっていることだが、それがある意味安心できてよかった。

子供達との仲もある出来事がきっかけで仲良くなり、最後には離れるのが辛くなるほど親密になってしまう。 途中で本来の任務を忘れがちになっているが、見ている方もそんなことはどうでもよくなってしまっている。 単純にスキンヘッドの大男がスーパーで赤ちゃんを背負いながらおむつを買う姿が面白い。

笑いながら、最後は少しホロリとするエンターティンメント性に優れた家族で見るにはもってこいの作品。



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