ブレイブハート


2006.4.12 当時であれば壮大な物語 【ブレイブハート】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
実在の人物を描いているという前提があるから面白いのであって、これがまるっきりフィクションであるとその魅力は半減してしまう。当時はわからないが、今見ると壮大な映像もそれほど目新しくは感じない。この程度の規模の作品は多数登場しており、映像でのインパクトは少ない。戦闘シーンでのリアルな描写には目を見張るものがあるが、ストーリーのインパクとが少ないので作品自体が実際に長いのだが、それ以上の長さに感じてしまった。

■ストーリー

13世紀末のスコットランド。イングランド国王エドワード一世の侵略で家族を殺害され、1人異郷に逃れたウィリアム。成人して故郷に戻った彼は、そこで幼なじみのミューロンと恋に落ちる。永遠の愛を誓い結婚した2人だが、彼女はイングランド兵の手にかかり殺されてしまう。

■感想
メルギブソンの男っぽい、無骨で不器用な姿はまさに野生の男という感じですばらしいと思う。しかしその俳優のイメージというのがある。今回のメルギブソンの姿は、スコットランドの原住民を無理に表現しようとしたのかその長髪姿がどうにも似合ってないように思えて仕方がない。長髪なのになぜかオールバック風に見えてしまったり。確かに長髪で汚い格好をしていれば原住民らしくなるが、似会う似合わないがあると思った。

幼なじみのミューロンはとてもエキゾチックで不思議な雰囲気を持っており、かわいらしかった。そのミューロンとウィリアムのロマンスはそこだけ辛い植民地のような生活の中で幸せに満ちているように感じた。その幸せな状態が長くは続かないというのもわかりきってはいるが悲しかった。

壮大な物語というのは間違いないだろう。イングランド軍と対峙する場面では圧倒的な迫力が画面からにじみ出ている。これが作品が作られた当時であればかなり賞賛されたのだろうが今となってはその壮大さもそれほど強烈なインパクトはない。ロードオブザリングなどと比較してしまうとどうしても見劣りしてしまう。

現在の作品と比較するのはどうかと思うが、正直な感想だ。



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