ビジネスコールドリーディング


2006.4.16 実践できるかどうかだ 【ビジネスコールドリーディング】

                     
■ヒトコト感想
ビジネス書の類はありきたりのことが書いてあったり、とんでもないことが書いてある場合がある。”相手の潜在意識から説き伏せる”なんて大げさなことを書いているのでそのサブタイトルに相応しいか厳しい目でみた。人の心を動かすためによく言われていたことや、すでに分かりきっていること、また関心することもある。本人の気持ちの問題かもしれないが読み終わるとすっきりと頭の中から消えてしまう。しかし今回は最後に登場する一週間プログラムというのがあるが、これは本当にためになった。この部分のために本作を読んだ価値があるといってもいいだろう。

■ストーリー

「コールドリーディング」とは、その場で相手の心を読み、「この人は私のことをわかってくれる!」と信用させる心理テクニック。これまでは、ニセ占い師やエセ霊能者、詐欺師など、ごく一部の人にしか知られていない手法。本書は、そのコールドリーディングのビジネスシーンでの活用法を解説しした本。

■感想
会話での心理的テクニックは知らない間に使っていることがある。自分では意識せずに使っていたことがこんな意味を含んでいたのかとはっきり分かるのは良かった。それをビジネス上でどのように使えばよいかというのも実例を出して示されている。本作では主に営業を例としてあげているが、円滑な人間関係を進めるうえでは知っておいたほうが良いテクニックかもしれない。

別に小難しいことが書かれているわけではない。文字も大きく、行間も広いのでサラリーマンが通勤途中に読むにはちょうど良いのかもしれない。しかしこの本で学んだことをいざ
実践しようとするとこれが難しい。応用を聞かせられればよいのだが、使う場面に直面するとそれを忘れ、普段の自分の話術になってしまう。知識としてあるのと、実践できるというのは違うと思った。

それを考えると後半に登場する一週間トレーニングというのは非常にためになると思う。自分のカリスマ性が磨けるというかなり大風呂敷を広げているのだが、それなりの効果はあるのだろう。実践例などを読んでいると、いかに自分が器の小さい人間だったかを思い知らされた。なかなか難しいとは思うが、器の大きな人間になるためにやるべきことを自分のできる範囲でやっていこうと思った。

恐らく何日かしたらすっかり忘れてしまうので、定着させるためにも繰り返し眺める程度のことはしておいたほうがいいのかもしれない。



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