ビックフィッシュ


2005.8.15 親父の昔話は黙って聞くもんだ 【ビックフィッシュ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
親父の昔話を喜んで聞けくのが息子の役目だ。 いつの時代も昔話は誇張されるものだが、本作ほど突拍子もなく ファンタジーに溢れる昔話はないだろう。 過去の武勇伝を自慢したり、過去の栄光にしがみつくような昔話ではなく 皆を楽しい気持ちにさせる心温まる話しが盛りだくさんだ。 いつの間にかそれら全てが真実のように思えてくるから不思議だ。

■ストーリー
死期が迫った父が、改めて息子に語り聞かせる人生の回想。 巨人とともに故郷を出て、サーカスで働きながら、あこがれの女性と結ばれる。 戦争へ行き、ひとつの町を買い上げる……。 何度も聞かされた父の話は、どこまでが本当なのだろうか?

■感想
この際、昔話が嘘かホントかなんてどうでもいいことだろう、 誇張されまくりで、ファンタジー溢れる昔話を映像化し、ちょっと美化しすぎな 感を受けるが、若い時代をユアン・マクレガーが好演している。 彼のまっすぐな視線が嘘くさい物語を真実味溢れるものにしている。 昔話だとしても、ここまでまっすぐな好青年はそうはいない。

出てくるキャラクター達もとても魅力的で、癖はあるのだが基本はみな良い人々であり協力的だ。 あこがれの女性と出会い、結婚するまでの下りはまさしく 絵に描いたような物語であり、普通の俳優が演じるととてもくさく感じてしまう。 ユアン・マクレガーが純粋な瞳で純朴青年役を演じることで、すべての演出も 良い方に転がっている。 先は分かっていてもちょっと感動してしまった

孫が実家に帰ったときにたまに聞く昔話し程度であれば十分楽しめるのだろうが、 巨人や二つの上半身を持つ女など、子供が興味を持つには十分のネタであり、 それは大人になれば気づいてしまう諸刃の剣でもある。 それを小さいときから何度も聞かされ、ある日それがほとんど作り話と知れたら 息子としての態度にもうなずける。 騙され続け、最後まで真実を教えて貰えない、それを不幸と思いながらも 最後には父親の気持ちを理解し、最後を看取ることとなる。

全ての人を幸せにする嘘というのが存在するかわからないが、 他人を幸せな気持ちにさせる為の嘘ならばその可能性はあると感じた。



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