Be Cool


2005.9.21 濃いキャラクターで勝負だ 【Be Cool】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
トラボルタにユマ・サーマン、パルプフィクションのコンビにエアロスミスの スティーブン・タイラーが加わり、豪華キャストでお送りする物語。 パルプフィクションと似たような場面がいくつかあり、デジャブのようなものを感じてしまった。 キャラクター勝負であり、出演者の熱烈なファンであれば確実に楽しめる。 スティーブン・タイラーって誰?って人でもストーリーは割と単純なので十分楽しめる。 しかし、欲を言えばパルプフィクションの時のような脚本のすばらしさを 見せてほしかった。

■ストーリー
映画プロデューサーとして成功したチリ(ジョン・トラボルタ)が今回挑むのは、ラフでスキャンダラスな 音楽業界。ロシアン・マフィアや悪徳プロデューサーなどが容赦なく銃をぶっ放す。 そんな様々な危険が待ち受けるショウビズ界で、シンガーの卵であるリンダ(クリスティナ・ミリアン)を スターダムへと押し上げるために、いつにも増してクールなチリが大活躍! インディーレーベルの女社長(ユマ・サーマン)と組んだチリは、果たしてリンダをディーバ(歌姫)として 育て、音楽業界での成功を手に入れることができるのか!

■感想
前作のゲットショーティを見ていなくても十分に楽しめる作品だ。 キャラクターも分かりやすく、やることがはちゃめちゃで良い。 一番目についたのは俳優志望でゲイのボディーガードだ。> これが絵に描いたような筋肉バカというか単純な奴で、おだてればすぐにその気になり 周りにいいように扱われる。怒ると手がつけられないなど・・・。 主役のトラボルタに負けない存在感を出していた。

ユマ・サーマンもトラボルタも基本的にはパルプフィクションの頃とあまり変わっていないが 周りに濃いキャラクターが出てくるところまでパルプフィクション風であり、 三つ巴になるあたりも、そんな雰囲気を感じる。 しかし、パルプフィクションほど脚本が練り込まれておらず、ちょっと単純な作りになっている。

有名人を使った映画というのは、おうおにして駄作なイメージがあったのだが、 本作はスティーブン・タイラーを無理に役者として活躍させようとはせずに、現実そのまま エアロスミスとして出ているので、その辺は違和感なかった。 作品の中で不自然に出てくることもなく、自然な流れだったのもよかった。

なんでもありのはちゃめちゃ映画だが、骨格はしっかりしていて、 ちょっとしたシンデレラストーリーなので一般受けはするだろう。

トラボルタとユマ・サーマンの踊りはパルプフィクションそのままであり、懐かしさと共に既視感を感じた。 10年前の作品だが、本作を見たら久しぶりにパルプフィクションをみたくなった。



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