2005.5.22 えも言われぬ孤独感 【青の炎】
評価:3
■ヒトコト感想
感情移入しまくった。
ムカツク親父、ムカツク教師、ムカツク警察。
やりきれない気持ちと不安定さと優しさを持ちつつも
鋭いナイフのような鋭い目つきをする少年。
誰が主演するかによって作品が大きく変わると思った。
本作はかなり成功したと思う。
■ストーリー
母、妹との幸せな生活をおびやかす存在である義父を殺す計画を実行に移した高校生の少年。
それは完全犯罪に見えたが、思わぬ綻びが見つかり、彼は追い込まれていく…。
■感想
感情移入しまくりだ。
どこか不満を抱えつつも、それを大人だという理由で押さえつけている毎日。
誰でも心当たりはあるだろう。
本作の主人公も直接的には不満のみがアピールされているが
根底には言いようのない孤独感があるのだろう。
主演の嵐の二宮がとてもよく孤独感を表現している。
一時問題になった切れやすい世代と言われたころ、
昔に比べたら確かに切れやすくなっているかもしれない。
ある日突然の衝動的な行動は誰にでもあるだろうが、
本作の少年はその衝動を止めるすべを知らなかったのだろう。
そこで誰かに真剣に相談することができれば、過ちは起きなかったと思う。
恋人役?である松浦亜弥は微妙な演技だが、不思議な少女という意味では
その演技が功を奏していたと思う。
その彼女が少年のことを名前で呼ばず、常に「君」と呼んでいたのが
とても印象的だった。そう呼ぶことによってどこか心を開いていない
ような気がした。
孤独感、悲しみが入り交じったようなラストだが、それを淡々と
演じているので、ものすごく無機質というかこの世代独特の
何を考えているか分からないような印象を受けた。
俳優二宮の演技によって物語に深みがました結果だと思う。
ロードレーサーがとても印象に残った。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp