アドレナリン


2007.7.21 明らかにコメディだ 【アドレナリン】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
アドレナリンをだし続けなければ死ぬという毒も面白いが、真剣にアドレナリンをだそうとする姿がまた面白い。特にジェイソン・ステイサムがあの強面で、必死に走り回る姿。本人は死にたくないので、まじめにアドレナリンをだそうとするが、周りはただのハイテンションでおかしな人という目で見ている。クールで強そうな男が、コメディチックな動きをするとやっぱり面白い。アクション映画なのだが、明らかに半分以上はコメディとして成立している。

■ストーリー

殺し屋・シェブはある朝目覚めると、宿敵リッキー・ヴェローナに毒を注射されていた。1時間で命を奪うという毒に意識が朦朧となりながらも、怒るシェブはヴェローナの行方を追う。日頃ドラッグを手配してもらっているドク・マイルスから「アドレナリンを出し続ければ毒の作用を止められる」とアドバイスを受け、興奮を求めながら街中を走り回るシェブ。そして友人カイロの助けを借りて、ヴェローナの弟に復讐を果たすが…。

■感想
アドレナリンをだすために、タクシーの中で必死に座席に頭をぶつけたり、動いているバイクのサドルに立ち上がったり、そこまでやるかというくらい無茶をする。周りの迷惑などお構いなしに、ひたすら自分が生きるためにアドレナリンをだし続ける。冷静に考えると、どうやればアドレナリンがでるかなんて、なかなかわからない。シェブも同じように困惑しながら走り回るあたりが笑えてしょうがなかった。

アドレナリンをだす薬を求めて、病院に忍び込んで
尻丸出しの格好で走り回ったり。もうこの時点で明らかにコメディだと理解した。殺し屋に狙われ、激しいアクションを繰り広げながら、あいまにはえぐい場面も登場する。そして、お決まりのようにエロも含まれている。それらすべてがアドレナリンをだすことに関係している。なんだかバスを止めると爆発するというスピードを思い出してしまった。

アドレナリンをだすために必死になり、最後はドタバタの激しいアクションを繰り広げる。そして、最後には予想外にあっけなく終わっている。この手の半コメディは最後のオチも笑わせるのか、もしくは一件落着めでたしめでたしかと思っていた。実はこの結末はかなりショッキングかもしれない。結局必死でがんばったのはなんだったのか。夢も希望も救いのない、投げっぱなしジャーマンのような終わり方だ。

最後まで見ると、結局はコメディなのかアクションなのかわからなくなってしまった。



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