TVピープル 


2007.2.6 だからどうした! 【TVピープル】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
勝手に部屋に侵入しTVを置いていく人。TVピープルという名前がついているので、何かマスコミに対する比喩的なものかと思ったが最後までその正体を感じることができなかった。他人には一切認識されないTVピープル。そこにどんな意味があり、何を訴えたかったのか……。それと同じように詩を読むように独り言を言う若者や一睡もできない女など、だからどうしたという感想しかなかったが、そこにも比喩的な何かがあるのだろうか。難しくて感じ取ることができなかった。

■ストーリー

不意に部屋に侵入してきたTVピープル。詩を読むようにひとりごとを言う若者。男にとても犯されやすいという特性をもつ美しい女性建築家。17日間一睡もできず、さらに目が冴えている女。―それぞれが謎をかけてくるような、怖くて、奇妙な世界をつくりだす。

■感想
しいて言えばTVピープルが一番印象に残っているのだろうか。勝手に人の部屋に入り込みTVを設置していく。その姿を思い浮かべると笑いがでるが現実的に考えることができず、どこか夢物語のように感じてしまう。TVピープル自体がなにかを比喩しているのか。もしくはマスコミのことを言いたいのだろうか。人のプライバシーをお構いなしに侵害し、なおかつ自分の存在は空気のように隠してしまう。なんだかそんな感じがした。

ひとりごとを言う若者や一切眠らない女など、特殊なように感じるがまあ普通にいてもおかしくないと感じた。普通に生活する姿を描いている中で不思議だが、違和感を感じることはなかった。まあある程度想像できる範囲内ではある。しかしどうしても余計な勘ぐりを入れてしまう。この二つの作品も
何か比喩的な意味があるのだろうか。

何かを暗示しているように感じさせるのが本作の特徴であり、それをそのまま受け取ってしまい、深く考えてしまう自分がいる。まさかこのまま何もないわけはないだろうという過大評価?なのだろうか。名前だけで作品を読むとこんなことになってしまうのだろうか。



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