B型の彼氏


2006.1.31 昔からある王道パターン 【B型の彼氏】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ラブコメだ。それも一昔前のラブコメのような雰囲気だ。気が弱く小心者な女の子が自由奔放な男に憧れ、彼氏に良いように振り回されそれに嫌気が差して別れようとすると彼氏が彼女の重要性に気づきよりを戻す。ありがちなパターンを血液型をテーマにすることによって少し変わった雰囲気になっているのだが、中身は昔からあるラブコメだ。しかし、男が典型的なわがまま男で、アメとムチをうまく使い分けるプレイボーイなのだが、いまどきこんな男がいるのだろうか。前から思っていたが韓国映画はたまに昔からある王道パターンをそのまま使うことがある。今回もそのパターンだ。

■ストーリー

女子大生のハミは今でも運命の出会いを信じている女の子。ある時、間違いメールの相手ヨンビンと偶然の出会いを果たしたことから、「彼こそ、わたしの運命の相手!」とロマンチックな妄想にはまりこむ。でも、実はヨンビンはB型の男の子だった!そう、巷で恋人にしたくない男性1位に輝く、わがままで自意識過剰で自己中心的なタイプである。一方、ハミは小心者で何事にも慎重なA型。自分とは全く違う性格のヨンビンに、彼女は惹かれていくのだが……。

■感想
血液型で分けるのはかなり極端だが、ある程度枠組みにはめることはあるだろう。それにしてもB型ってそんなに悪いイメージなのだろうか僕自身がO型で周りに男女それぞれB型の友達もいるのだが、特別変わっているとは思わない。ちょっと前にテレビ番組で血液型で分類し、その中でB型が悪いイメージしかなかったのでB型の子供がいじめられたという話があった。それ以来テレビでめっきり血液型を扱う番組が減ったという事実がある。

そんな中で本作はあえてB型は駄目だという流れに逆らうことなく進んでいるのだが、最後はフォローも入っており、物語を最後まで見れば、血液型崇拝主義ではないということがわかる。本作のタイトルだけ見て抗議をしそうなPTAがいそうで恐ろしい。

B型の彼氏であるヨンビンがこれでもか、というほどわがままな男である。男から見ても、こんな男いないだろーと思ってしまう。そうかと思えば、見ているこっちが照れてしまうような演出をしたり花束を持ってきたりと、これにも、こんな男いないだろーと思ってしまう。どちらも両極端でこんな男と付き合うと女も苦労するだろうなぁーという典型だ。

本作を簡単に言ってしまえば、結局は恋愛における主導権をどちらが握るかということで、それが最初はヨンビンであり長く付き合っていくと、その主導権も移動するということなのだろう。たとえB型だろうが、O型だろうが大事なのは相手自身の性格だよ、というようなフォローが入っているがB型イコールわがままという図式は本作を見ると余計に強くなったかもしれない。



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