ええ、僕はリアルに２８歳です。
その２８歳が読んだ率直な感想。

２８歳は３０手前でいろいろと考える年齢らしい、
その中で転職、結婚、お金、親などやるべきこと
考えなければならないことをわかりやすく解説している。
さらに平均的な２８歳のデータを出し、平均的な場合は
こうだというように言及している。

忘れていたこと、というか意識的に避けてきたような
ことをリアルに思い出させる本である。
転職、お金など３０前だと嫌でも考えることであるが
漠然とした考えだけで具体的に何かをしようと考えていない人にとっては
本作は良いかもしれない。
自分の置かれている環境に対する具体的な選択肢をいくつか用意し、
それに対するアドバイス、主に筆者の考えで方向性を示している。
それが必ずしも正解とは限らないが一つのパターンとして
知っておくのもいいかもしれない。

ただ、ちょっと押し付けがましいところがあり、筆者の
考え方がかなり偏っているのであまり間に受けすぎるのも
どうかと思う。

僕が気づかせられたのは親のことに関して考えなければ
ならないということだ。
実際に２８歳になると親がちょうど定年退職の時期になり
その後親がどうするか、また自分との関係など具体的に
考えなければならない時期でもある。

これは別に２８歳が読むべきものではなく、前後５歳くらいの
人も含めて読んでみるのもいいかもしれない。
なかなか周りの人と、真剣に本作のテーマについて話すことが
無い人は、一度読んで考えて見るのもいいかもしれない。